※このサイト内の情報は一切保証されません。参考にする際はすべて自己責任となります。
2023/07/02 Misskeyリンクの追加(内容に変更ありません)
2023/02/11 アクセスカウンタ・アクセス解析タグ入れ替え(内容に変更ありません)

去年は青春18きっぷ+αで北陸横断・信州縦断をしました。かなり強行日程な旅でした。
今年は、北海道東日本パスで、なかなか普通の旅行では乗りにくい、東北や関東の所謂「盲腸線」に乗ってきました。
盲腸線は終点にはなかなか見に行けるものがなく、ダイヤ上すぐに引き返さなければならないことが多く、今年も観光要素がほとんどなくて、ただただ乗るだけです。

2017年7月24日

まずは、未乗の東北本線の区間である北上-小牛田を乗るため、北上線に接続する6:17秋田発の列車に乗り横手へ
・・・のはずだったのですが、22日から降り続いた大雨のせいで、23日に奥羽本線の羽後境-峰吉川間で土砂崩れが起き、7月24日朝時点で奥羽本線の秋田以南・羽越本線の新屋以南は不通となっていました。
そのため、23日時点で、おそらく予定通りに奥羽本線で南へ行くことはできないだろうということで、急遽数パターンの迂回ルートを立案。
去年よりも1時間も早い3:30起床で情報収集をし、秋田駅へも6:00に到着。
羽越本線も新屋以南で止まり、秋田から大曲は減便したこまちへの連絡バス、大曲から先は朝の時点で運転せず、という状態だったため、通常の運転をしていた北回りが確定。
07:29秋田発奥羽本線下りの列車で大館へ。大館から花輪線・IGRいわて銀河鉄道線で盛岡へ。そこから南下することに。
まずは701系で大館、そこからキハ110系で盛岡へ。
相も変わらず、男鹿線と五能線以外はずっと同じ車両です。
盛岡では軽く駅そば(うどん)を食べて、南へ向けて出発。
太平洋側は特に鉄道の運行に影響は出てなかったため、予定よりは一ノ関と小牛田到着の時点で4時間ほど遅れていたため、本来は石巻線に乗るつもりでしたが見送ることに。

小牛田から仙台へ向かい、そこで1日目を終了しようとしていましたが、松島を超えたところで、「石巻くらいなら寄り道できるかも・・・」との考えが頭を擡げてきて、塩釜で急遽下車。
塩釜で、仙石東北ライン(仙石線・東北本線接続線-仙石線直通)へ乗り換え。

(HB-E210系)

松島駅近くまで再度下った後、下り線と平面交差し、下り線との交差と仙石線への進入の前にそれぞれ一旦停止。
仙石線に入ってからは快速運転で一気に石巻へ。
石巻につくと、向こう側のホームには小牛田から来た女川行の石巻線の列車が。
「もし遅れてなかったら石巻線で女川に行ってたんだよなあ」と思っていたら、フラフラと石巻線のキハ110の中へ吸い込まれていってしまいました。
そしてそのまま女川へ。
女川駅は先の震災で流されたため、移設されホームも1面1線のものになっています。
北上線のほっとゆだ同様に温泉も併設されていますが、時間がないので見送り。

(女川駅前 海が見える)

女川から折返し石巻へもどり、石巻からこんどは仙石線の普通列車に乗って仙台へ。
かなり疲労があり、かなりウトウトしながらの乗車。
石巻線に小牛田から乗らなかったこともあり、仙台への到着は2時間遅れつつも、仙石東北ラインと仙石線の両方に乗車することができました。
それでも、仙台到着は20時近くとなり、牛タンメインのお弁当は売り切れ。
仙台のフォロワーさんと牛タンもワンチャン・・・と思っていましたが、朝早くに起きたうえ、遠回りして身体も精神もヘトヘト、頭痛まで起こしたため、とりあえず適当なお弁当とおにぎり数個を買って宿へ。

2017年7月25日

6:00仙台発の列車に乗るため、去年と同じく2日目の4:30起床。頭痛はかなり良くなったものの、食欲はまだ復帰せず、おにぎりを一つ残して仙台駅へ。
仙台からは過去にも乗った東北本線で南下。郡山・黒磯・宇都宮と乗り継ぎ、小山へ。
小山では遠く離れた両毛線ホームへ急いで向かい、両毛線(上越線直通)高崎行へ乗車。
小山を離れると急に景色が山間田園地帯となり、そのまま県境を越え、前橋で下車。
県庁所在地ではあるものの、秋田や盛岡、仙台などと違い、新幹線や複数路線があるわけではなくこじんまりとした駅。それらの機能はすべて高崎駅。
前橋駅の隣の駐輪場でレンタサイクルを借り、すこし前橋市内見学。
有名な群馬県庁を見てきました。

(群馬県庁 群馬県で一番高いビル)

すこし市内を回って、途中、時間ギリギリでフォロワーさんと3分ほど道端で再会。
雨もポツポツと降ってきたため急いで前橋駅へ。上り列車出発5分前に到着。
急いでホームへ出て高崎行へ乗り次の新前橋で下車。吾妻線へ直通する、数少ない大前行へ乗車。
渋川駅から吾妻線へ入り山の中へ。有名な八ツ場ダムのそばを通り、どんどんと山奥へ。
そしてついに大前駅へ到着。降りてみると、駅前はこの通り。

(大前駅前)

横に小さな温泉があるだけで、目の前は下に川が流れているだけです。
駅もホームと狭小な待合室があるだけです。
ホームの先では線路と架線がぷっつりと切れていました。

(ぷっつりときれたレールと架線)

今乗ってきた車両に再度乗り込み、新前橋へ引き返します。
新前橋からは高崎へ向かい、高崎でお弁当を買って食べ、さらにその先へ進みます。
八高線(高崎線から直通)に乗り、高麗川へ。キハ110であるため、不思議と東北へ帰ってきた気分に。
高麗川でしばらく待ち、川越線から来る八王子行へ乗り八王子へ。
22時半を超えていたため宿へすぐに向かい、2日目終了。

2017年7月26日

前日が遅かったことと、首都圏に入り列車の本数も多くなるため、出発は9時前と遅めに設定、起床も7時近く。
それでも、どうもおなかの具合がすぐれず、少しだけ朝食をとり八王子駅へ。
手近な終点として、五日市線があるため、昨日乗った八高線で拝島へ引き返し、武蔵五日市行へ乗車し30分ほどで武蔵五日市に到着。
降りてみると、島嶼部ではない東京都であるにもかかわらず、田舎の人間が持つ「東京」のイメージとはまるでかけ離れた山間部。
今来た線路を見てみると、目の前がもう「山」。

(武蔵五日市駅ホームから拝島方 「山」)

「東京らしくない東京」を感じて、再度拝島へ。
拝島からは青梅線で立川、立川からは南武線で府中本町へ。
そして府中本町から南船橋行(京葉線直通)で西船橋へ。中央本線と総武本線に乗ればもっと早く着くものの、どちらも既に乗車済である一方、武蔵野線は未乗であるため、遠回りで千葉へ。
西船橋は乗換駅ですが総武本線の快速列車が停車しないため、そのまま各駅停車で千葉へ。
千葉で軽い昼食を買い銚子行へ乗車。
佐倉までは市街地が続いていたのが、佐倉を越えると一気に田園地帯が続く地域へ。
そのまま2時間ほどで銚子に到着。
JR線としては銚子が終点ですが、さらにその先へは6kmほど銚子電鉄が伸びています。
銚子駅には銚電の職員はいないため、車掌から外川までの切符を購入。ゆっくりと走る列車で、ネーミングライツによって楽しい駅名になった駅々を通り外川へ。
外川は駅員配置駅なので、出札窓口で切符を購入、折り返しの列車へ乗車。
検札は車掌が行っているため、乗車後車掌へ切符を提示。

・・・
・・・・・??
切符がありません。たった今買ったばかりの。
切符どころか、買った切符を入れた財布すらありません。

!!!!!!
とんでもないことに気付きました。
外川駅で切符を購入し、その切符を財布に入れて、急いで列車に乗った時、財布をそのまま出札窓口の隣に置き忘れてしまっていました。
間もなく、犬吠駅に到着するところ。車掌さんに聞くと、幸い、駅間距離は1km未満と短く、折り返し列車に乗るよりも犬吠駅から歩いた方が早いとのこと。
財布がないため、運賃は払えませんが、少なくとも外川で銚子までの運賃は支払っているため、そのまま車掌さんと犬吠駅の駅員さんに許可をもらい急いで外川駅へ。
車掌さんがすぐに外川駅へ電話をしてくれていたため、外川駅でもすぐに保管してくれていました。
10分ほどで到着。駅員さんに申し出るとすぐに出してくれました。何度もお礼を言って受け取りました。

もし、発車直後の検札がなかったら・・・と思うとゾッとします。

企図せず外川駅で時間ができてしまったため、外川駅をじっくりとみることに。
ブラウン管テレビ、木造駅舎、黒板の時刻表、丸ポストと、細部をみればLEDやプラの雨樋、郵便局の民営化などところどころ新しくなっているものの、まるで時間が止まったかのような空間でした。

(外川駅)


しばらくすると、さっき飛び出した列車が銚子から折り返してきたため、犬吠までの運賃を払い、駅員さんと車掌さんに再度お礼を言い、銚子へ戻りました。

予期せぬアクシデント(自分がマヌケなだけ(_ _;))により1時間ほど遅れたものの、銚子から成田行に乗り、成田へ。こちらも田園風景が続いていました。
成田からは支線の我孫子行に乗り常磐線へ出ます。
我孫子では有名なやよい軒の「唐揚げそば」を食べることに。
食券販売機を見ると、「唐揚げ1個」と「唐揚げ2個」の2パターンが。「からあげが1個じゃ足りないよなあ」と、2個のほうを購入。
程なくして出てきました。

(「唐揚げ2個」の唐揚げそば)

・・・!?
どうみても、ふつうのから揚げ2~3個分の大きさがあります。それが2個。
想定外のボリュームな上、そばがまるで見えません。
面食らいながらもなんとか完食。
もっとも、待合室に座ってしばらく動けなくなりました。
そのため、予定していた日立行を逃すことに。
しばらく待って高萩行に乗り、予定よりもだいぶ遅れて水戸に到着。通勤時間帯でだいぶ混雑し、座れたのはわずかな時間でした。
重いお腹を抱え、宿へ到着し、3日目を終了。

2017年7月27日

水戸からは、寄り道しながら乗ることに。
まずは水郡線。去年の旅でも郡山(安積永盛)から水郡線には乗っていましたが、上菅谷から伸びる支線は残したままでした。
今回は水戸側にいるので、この支線に乗ることに。
去年みたノスタルジックな風景を眺めながら、閉塞のないただ線路が伸びていく支線へ。
常陸太田駅で道路端にポツンとある車止めをみて、再び水戸へ。

水戸のミルクスタンドでちょっぴり休憩して、すぐに友部へ。
友部から水戸線に乗り、2日目にも降りた小山へ。
小山からは直ぐに東北本線へ乗り換え宇都宮へ。
宇都宮からは日光線に乗り換え、日光の山へ向かいます。やはり、車内は外国人が多く、日光観光に来ているようでした。
外国人だけでなく、夏休みに入ったらしい小学生や中学生も多く乗っていました。
日光駅では線路は草叢の中へ消えている一方、駅舎は非常に立派なものでした。
駅前もまさに観光地といった様子でお土産屋や軽食屋が立ち並んでいました。

すこしだけ日光の雰囲気を感じて、再び宇都宮へ。
宇都宮で昼食を済ませ、今度は宝積寺へ。
「宝積寺」という字面の縁起のよさを感じつつ、烏山線へ。
烏山線は非電化であるものの、全ての列車が、蓄電池電車であるEV-E301系で運用されています。
そのため、烏山線ホームには専用の架線が張ってありました。

(烏山線ホーム 停車位置にその長さの専用の架線)

架線がないのに電車が走るという不思議な体験をしながら、終点烏山駅へ。
烏山駅にも一両分の長さの剛体架線が張ってあります。

(剛体架線 急速充電中)

どことなく、去年乗った米坂線の小国駅を思い出すような駅前を少し見て、宝積寺へ。

宝積寺からは、2日目に乗った東北本線を下っていき、郡山へ。
夜のお弁当を買おうとしたものの、郡山到着は19時半を過ぎていたため、駅弁は売り切れ。
そこで、開いていたラーメン屋で、ちょっと場所は違うけれど、喜多方ラーメンを夜ご飯にして4日目終了。

2017年7月28日

あちこち乗っていたら、あっという間に最終日。
まずは去年乗った磐越西線で会津若松へ。そのまま、未乗の喜多方方面へ乗り継ぎ。ここはキハ47。
山間の中、阿賀(野)川沿いに進んでいき、途中、野沢、徳沢、津川と長時間停車をくりかえしながら、新津へ。
途中、何隻かカヌーを見かけていきました。

(津川駅付近)

新津から秋田へ戻るルートは、新潟回りと、直接新発田へ行くルートがありますが、お昼ご飯と、最後の駅弁を手に入れたかったため、店舗のたくさんある新潟へ。
新潟で昼食を済ませ、駅弁を購入。去年はちょうど5日目が「土用の丑」だったのですが、今年は特にそういうこともなし。
それでも、新潟にも牛のお弁当があり、去年を思い出して牛の弁当に決定。

(あがの姫牛と焼き鮭弁当)

それでも村上行まではかなり時間があったため、先発の白新線の豊栄行へ乗車し、豊栄から乗ることに。
豊栄も、宝積寺同様なかなかいい名前。
羽越本線直通の村上行に乗り、村上へ。
村上からは1時間以上待ち時間があるため、待合室ですこし長めの休憩を取り、酒田行へ乗車。
酒田行の気動車はまたキハ47/48。よくみると、急行色。

(急行色 キハ48)

そのあとは全く去年と同じルートで羽越本線で秋田へ。

あちこち車止めを見ながら鉄道に乗るだけのという不思議な旅で、天候にも恵まれませんでしたが、なんとか遂行でき充実した旅となりました。

今回の新規乗車路線

東北本線:小牛田-北上・松島-高城町
仙石線:仙台-石巻
石巻線:石巻-女川
両毛線:新前橋-小山
吾妻線:渋川-大前
八高線:八王子-倉賀野
五日市線:拝島-武蔵五日市
青梅線:立川-拝島
武蔵野線:府中本町-西船橋
総武本線:西船橋-銚子
銚子電気鉄道線:銚子-外川
成田線:成田-松岸・成田-我孫子
常磐線:我孫子-水戸
水郡線:上菅谷-常陸太田
水戸線:小山-友部
日光線:宇都宮-日光
烏山線:宝積寺-烏山
磐越西線:会津若松-新津


上へ
戻る