2023/02/11 アクセスカウンタ・アクセス解析タグ入れ替え(内容に変更ありません)
昨年、といっても4ヶ月前、12月の頭に時間があったため、旅行に行っています。このとき、行き先を各々の島内を特急列車可のフリーパスがある北海道か四国で迷いましたが、冬であることを考えて四国に向かいました(しののめのたび 2019冬 ~陰陽横断・四国一周~ 参照)。
しかし、蓋を開けてみたら2019-2020シーズンは記録的な暖冬で、秋田は積雪がまるでなく、北海道でも例年に比べると雪が少ない状況でした。
さらに、JR北海道では、札沼線が2020年5月6日を以て北海道医療大学-新十津川が廃線、留萌本線も2020年度中の廃線が検討されていると一部で報道がありました。
これらの路線の乗りつぶしも早急に済ませておきたかったため、前回の旅行から日が経っていませんが、北海道へ出かけることとしました。
ちょうど3月から北海道東日本パスの春期間に入り、北海道新幹線や道内特急列車が1日乗り降り自由になるオプション券も登場していたため、これらを活用して旅行することにしました。
2020年3月2日
新青森からはオプション券を活用し、北海道新幹線で北海道へと渡り、一気に旭川まで特急列車で向かい、翌日の留萌本線の乗りつぶしのための宿泊場所とします。
3:30起床で真っ暗な中を秋田駅へ行き、奥羽本線下り始発、5:27秋田発の列車で弘前へ。かなり早い起床だったため、列車の中で仮眠。
弘前では対面乗り換えで青森行へ乗り換え。ここで寝ると青森まで行ってしまい、新幹線を逃してしまうため、頑張って起きたまま新青森で下車。
新青森で在来線改札を出て、渡り廊下を歩き新幹線改札へ向かい、オプション券(120mm券のため新幹線自動改札は通らない)を入鋏してもらい新幹線ホームへ。すぐに、はやぶさ95号が入線。H5系を使用する数少ない列車。
朝早いためか、それとも平日のためか、乗客はまばら。オプション券では、北海道新幹線は「空いている席に乗車」することができますが、自分の乗った車両に至っては、そもそも空いていない席がない状態。
だいぶ前に1度だけ乗った「スーパー白鳥」を思い出すような、車掌の青函トンネル案内のアナウンスを聞きつつ、秋田では見慣れた目下の三線軌条を眺めながら、途中駅をすべて通過し北海道へ。
新函館北斗駅では降りた新幹線を振り返ると目の前に「車止め」が。こんなに近くに置くものかと驚きながら改札へ。
(H5系と車止め)
JR北海道ではキハ40 山紫水明シリーズの登場を記念して「北の40 記念入場券」を24駅で8/31まで、札沼線では5駅で記念入場券を5/6まで発売しているので、それもついでに行った先だけでも集めるべく、窓口へ。
そうこうしているうちに、スーパー北斗7号の到着時刻となり、急いで在来線ホームへ降りると、乗車口表示が吊るしではなく、北海道の自然や名産などをあしらったアルファベットに対して、列車ごとに割り振っての表示。
再度ホーム階段前でスーパー北斗7号に対応するものを確認し、乗車口で待機。少し前まで青森周辺でよく見ていた789系とよく似た、キハ281系が入線。4年半ぶりの乗車。ちょっと懐かしくなる。
今回は自由席の先頭車に乗ったので、ちょっと貫通部から前を見てみようと思うと、「立入禁止」のチェーンが。はて、789系だったら貫通部に入って青函トンネル突入を見ることができたはずなのに、と思い調べてみると、10年前から乗客事故防止のために立入禁止に。
おとなしく座席で函館本線・室蘭本線を北上。
4年半前はあったはずの駅がいくつかなくなっているなあと思いながら2時間ほどウトウトしていると、東室蘭到着。
東室蘭駅からは室蘭駅に向かう支線が出ているため、ここを乗りつぶすため入場券と駅弁を購入してから室蘭へ。
「どうせ昼食は室蘭を出発してから食べるから、室蘭で買った方が荷物にならなかったなあ」と思っていたら、室蘭駅の駅弁売り場は臨時休業。虫の知らせか。
室蘭からは即折り返し、東室蘭から特急すずらん7号となる普通列車に乗り、そのまま札幌へ。車内で昼食。
785系電車の快走に揺られ、約2時間で札幌到着。ここで札幌のフォロワーさんと邂逅し、秋田から振り回してきたお土産を押しつけ、旭川へ向かう特急に乗るためそそくさとホームへとんぼ返り。
すると、ホームにいたのは、青森から居なくなってしばらく経つ789系!札幌-旭川間の特急「ライラック」として運用されていました。
(789系ライラック)
その789系ライラック27号に乗り、一気に旭川へ。二大都市を結ぶ特急で夕方の時間のはずが、ここも乗客はまばら。
旭川に到着しても閑散。それどころか、観光案内所や食堂は営業時間短縮。
駅弁売り場だけギリギリ開いていたので、駅弁を購入して宿へ向かい1日目を終了。
2020年3月3日
留萌本線に乗るためにはそれに合わせて深川へ出発しなければならないため、旭川出発も必然的に早くなってしまい、6:28発の普通列車で深川へ。
周囲の商業施設や郵便局も開いていない時間帯なので、駅で1時間ほど本を読みながら、留萌本線の列車を待機。
改札が始まってホームに出てみると、キハ54が。四国では特急列車ばかりに乗っていて、キハ54に乗れなかったのでここで乗れると思いきや・・・
(前照灯で気づくべきだった・・・)
よく見ると留萌本線の発車するホームにいたのはキハ150。肩すかし・・・。
深川を出発すると一面積雪。秋田でも例年ならこんなに見えるはずなのに・・・と思いながらキハ150に揺られて留萌駅に到着。
(一面の雪景色)
留萌駅で折り返し30分待ちの間に、少し早歩きで、国道231号線の踏切跡へ。
踏切はレールが剥がされ跡形もなく、留萌方の線路は雪の下。
(留萌方)
また早歩きで留萌駅に戻り、折り返しの列車で深川へ。さらに函館本線を40分待ち。
滝川行のキハ40に乗り、滝川で岩見沢行に乗り継ぎ、岩見沢で下車。
岩見沢では観光案内所で駅弁の釜飯を購入。しかもあたためサービスまで。嬉しい。
岩見沢からは特急から取り残された部分の室蘭本線へ。再びキハ40に乗り込み、釜飯を食べつつ、苫小牧へ。
苫小牧からは、ちょこっと日高本線へ。
本来、「ちょこっと」なんて距離の路線ではないものの、2015年の高波で鵡川よりも下り側が不通で、実質30.5kmの路線になっています。
鵡川まで30分ほど乗り、静内行の代行バスへ乗り継ぐ乗客を見送り再び苫小牧へ。
スプリングポイントの割り出しも本来見られる駅の筈が、折り返し運転のためそれも見られず。
苫小牧からは沼ノ端で千歳線に直通する札幌行の普通列車に乗車し南千歳で下車。
南千歳からは、千歳線でたった2.6km乗り残していた、空港支線を乗りつぶし。
空港からは快速エアポートで一気に札幌へ。4年半前に南千歳からエアポートに乗ったときは激混みだったけれど、今回は余裕の着席。明らかに人が少ない。
前日お土産を押しつけたフォロワーさんと夕食を食べるため札幌で落ち合う予定が、ちょっと遅れるとのことだったので、札幌到着後、苗穂に引き返し、「北の40 記念入場券」の苗穂駅分を入手。
すぐに札幌へ引き返しフォロワーさんと夕食を共にし、2日目終了。
2020年3月4日
サッと食べて、札沼線直通の北海道医療大学行へ乗車。北海道医療大学駅の一つ手前、石狩当別駅で新十津川行に乗り継ぎ。キハ40の単行。
平日にもかかわらず、「同業者」と思われる人でいっぱい。留萌本線は閑散としていたのに・・・
こんな状態のため、北海道医療大学駅でも新十津川行に乗り継ぐことは時刻表上可能だけれども、石狩当別駅での乗り継ぎが正解。
(札沼線向け キハ40 400番台)
石狩月形駅で、スタフを持つ浦臼発の反対列車を待つため20分ほど停車。この間に、石狩月形駅分の札沼線入場券を購入。
浦臼発の列車が到着し、スタフを受け取ってから、新十津川方向へ発車。
新十津川に着くとゾロゾロと降り、記念入場券や到達証を手に入れるため窓口に長い列ができました。人のことは言えないながら、コンスタントにこれだけ使われていれば廃線にならないだろうなあ、なんて思ってしまう。
(新十津川駅 あと2ヶ月で廃止)
40分ほどの後、石狩当別へ向けて折り返し。石狩月形駅では反対列車がいないため、スタフを運転扱係員に渡してそのまま出発。
石狩当別駅で札沼線入場券を手に入れ、次の普通列車で桑園駅へ。ここでも札沼線入場券を購入。しばらく隣接した本社エントランスのギャラリーを眺めてから札幌へ。
本命の乗りつぶしが終わった時点でまだ午前が終わったばかり。かといって、札幌観光しようにも、どこもかしこも臨時休業で行く当てがありません。
そこで、ふと思い立って、昼食を取ってから地下鉄の駅まで歩き、地下鉄専用1日乗車券を購入。東豊線を1往復した後、大通駅から電停に上がり、4年半前にはまだ建設中だった西4丁目-狸小路-すすきの間の札幌市電都心線を乗りつぶし。
そこからすすきのの街へ・・・は行かず、再び地下へ潜り、南北線・東西線をさらに乗りつぶし。
東西線を乗りつぶして、新札幌駅からは千歳線と函館本線で札幌に戻りました。
・・・とあっさり書いているけれど、これでなんと東豊線さっぽろ駅から、東西線新さっぽろ駅到達までに3時間半を潰す。「地下鉄は速いからすぐ乗りつぶせるでしょ」なんて思っていたけれど、3路線はかなり重い。
札幌では2日連続でフォロワーさんと食事。昼食の油が想像以上にキツく、夜はあっさりめがいいかなあ、なんておもっていたけど、いざ食べ始めると関係なくなる。
おなかいっぱいたべて、帰りに忘れずに朝食を購入し、3日目終了。
2020年3月5日
この日も5:00起床。宿から外を見ると、暗闇の中、雪がしんしんと降り続けていました。
イヤな予感がして、JR北海道の運行情報をみると、道東は運休。自分が乗ろうとしていた区間はギリギリ通常運行。
前日に買っておいた朝食を食べ、雪道を歩き、地下鉄で札幌駅へ。今シーズン買った雪靴が、3月になってやっと役に立つ。
札幌駅からは函館本線で滝川へ。721系の転換クロスシートの窓側がすべて埋まっているくらいにはそこそこ乗っていましたが、岩見沢でほとんど降り、岩見沢からはガラガラ。
滝川では1時間待ち。「北の40 記念入場券」を購入して、しばらく時間を潰してから、根室本線9627D列車東鹿越行に乗車。
この列車はかつて、「2427D」として運行されていた列車のダイヤで運行されています。これは滝川発釧路行の「運行時間最長普通列車」でしたが、2016年の台風のために東鹿越-新得間が不通となり、臨時扱い9627Dに。
これもキハ40で、揺られながら1時間ほどで富良野駅へ。
(サボは東鹿越行)
ここで東鹿越まで行かずに、代行バスに乗り換えると、新得駅からの運行となっている2427Dに乗車し、釧路まで行くことができます。
しかし、時間的な余裕がないこと、そもそも道東が運休になっていることから、ここから富良野線で旭川まで折り返しました。
富良野からはキハ150の単行で再び旭川へ。途中の交換可能駅は非常に見通しがよく、交換の様子(といっても、軌道回路検知式の特殊自動閉塞なので見た目は大して動きはない)が車内からよく見えます。
旭川では駅弁を購入し、函館本線で札幌へ。駅弁を食べ、滝川・岩見沢でそれぞれ乗り継ぎ、2時間半かけて到着。ここで簡単にお土産を買って、快速エアポートに乗車。
乗車後、ふと、千歳駅でも「北の40 記念入場券」が発行されていることを思い出し、千歳駅で寄り道。
千歳駅からは、低気圧の影響で新夕張行から追分行に短縮された2631Dで南千歳駅へ。
ここで、ほぼ同時刻に入線した列車に乗ってきた(前述とは別の)フォロワーさんと邂逅。駅ですこし話をしてから、それぞれ別方向のバスへ。
・・・それぞれ?
今回の旅行では、今までの旅行では使っていなかった、「フェリー」に乗ることにしました。
苫小牧東港(勇払郡厚真町)からは秋田経由新潟・敦賀行のフェリーが出ているので、一度は乗っておこうと思い、今回の旅行に組み込みました。
苫小牧東港発秋田経由新潟・敦賀行のフェリーへの直行便バスは苫小牧駅ではなく南千歳駅から出ているため、ここから出発します。
雪が降り続いていたため、所要時間が延びることをアナウンスしていましたが、蓋を開けてみれば定刻通り。
バスを降りると、猛吹雪。苫小牧東港フェリーターミナルで乗船手続を済ませ、ロビーで待っていると、本来の出航時刻に乗船開始。
(吹雪の周文埠頭)
「出航時刻が乗り込みの時刻なのかな?」と思っていたけれど、乗り込みが終わって搭乗橋が外されても、なかなか出航しません。
その間にレストランで夕食を取っていると、港がすこしずつ遠くなっていく。結局1時間15分遅れで出航。
苫小牧を出て、大して経たないうちから、かなりの揺れ。手すりにつかまりながら入浴を済ませ、船酔いを起こさないうちに早々に就寝。
2020年3月6日
何回目かの覚醒で6時頃にGPSを見ると、秋田県沖に出ていたため起床しました。
顔を洗ってから、レストランそばの窓から外を見ると男鹿半島がうっすら。
(男鹿半島 船川港付近)
朝食を済ませ、降船の準備をして外を再び見ると、タグボートが接近。そのまま旧雄物川の河口、秋田港に入港していきました。
中島埠頭の秋田フェリーターミナル到着は1時間遅れ。
(空の青さに対して風はかなり強い秋田港)
専用バスではないため、とっくにセリオン線の秋田駅行きのバスは出発済。
そのため、強風の中、土崎駅まで歩き、再び北海道東日本パスを使用して秋田駅到着。
今回は、北海道の廃線間近の路線をいくつか乗車し、珍しく鉄路以外の交通手段まで使いました。札幌観光こそできませんでしたが、フォロワーさんに会い、駅弁もあちこちで楽しむことができ充実した旅行となりました。
今回の新規乗車路線
室蘭本線:東室蘭-室蘭・岩見沢-沼ノ端
函館本線:白石-旭川
留萌本線:深川-留萌
日高本線:苫小牧-鵡川
千歳線:千歳-新千歳空港
札沼線:桑園-新十津川
根室本線:滝川-富良野
富良野線:富良野-旭川
札幌市交通局札幌市営地下鉄南北線:さっぽろ-麻生・すすきの-真駒内
札幌市交通局札幌市営地下鉄東豊線:さっぽろ-福住・さっぽろ-栄町
札幌市交通局札幌市電都心線:西4丁目-すすきの
札幌市交通局札幌市営地下鉄東西線:西28丁目-宮の沢・大通-新さっぽろ
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